トップへ

 リフォーム相談事例6   築100年の民家 劣化耐震診断事例

Q: 昨年田舎暮らしを計画して、K町に築約100年の家を購入しました。   
本格的に住むにあたり、耐震性や耐久性を調べていますが、一度専門家の意見を 伺い、リフォーム計画を立てたいので、診断をお願いしたい。


A会員数名と現地の調査診断を行い、報告の抜粋を掲載します。

  1. 建物について  築100年程度の建物であるが、屋根が合掌で軽く、家の形も 方形であり、外力によるねじれは少ないと考えられる。 よって、地震の外力による影響は小さいものと判断できる。  ただし、現在の建築基準法で規定される耐震壁は存在しませんが、差鴨居も大きく、 全体的に安定した構造といえます。床下の空間は広く換気は問題ないと判断します。
  2. 耐震改修方法案を下記のように提案いたします。
    1. 主柱のみ足元を固める。(束石から柱が外れないようにする。)
    2. 床下で柱と柱を合板、または2X6材などで結ぶ。
    3. 2F床を「剛」とするために、構造用合板などを張る。
    4. 建物の四隅に耐震壁を新設する。    
      北東の部屋(味噌小屋の通路となり)の押入れを通路側からの使用にすることで、耐力壁になる。
    5. 小屋組みをワイヤーとターンバックルを用い固定し、外に開かないようにする。
    6. 柱が床下で欠損している部分は、切断の上、継ぐ。
  3. 耐震補強について 耐震壁として新設する壁は構造上重要であり、施工上の精度が求められます。 耐震改修工事の中で構造的に重要である部分は、専門の職人による施工を必要とします。

 

update 2006.5.15
ひょうご新民家21〒662-0044 兵庫県西宮市平松町8番地27号 TEL/FAX0798-22-3011 Mail: QZS05450@nifty.com

Copyright(c)2005 ひょうご新民家21 All rights reserved. Base template by WEB MAGIC.